こんにちはmariです。
双極性障害で子育てするのって大変ですよね。でも当事者以外、何がそんなに大変なのかわからない。それが現実ではないでしょうか。
私の場合、閉鎖病棟から退院してもうすぐ1年になります。今でもあの入院生活がなかったら・・・と思うとゾッとしますが、そのくらい入院生活後症状は安定しました。
そこで、今回は双極性障害で子育てをしていくのは何が大変なのか、もう一度考えてみることにしました。
何がそんなに大変なの?
「精神疾患を患っているようには見えないんだけど」
「何がそんなに大変なの?」
私が友人たちによく投げかけられていた言葉です。保育園の先生にも「病気で預けているなら土曜日くらい家でみてください」なんて言われたことがありました。悲しいです。
でも一般的な人からみた私ってこうなんだな。と思います。
無理に笑って、ボサボサの頭を治す元気もないけどお迎えに行って、料理は苦手だから電子レンジに頼ってるんだーと笑って話し。
でも誰も気づいてくれないんですよね。それが精一杯の姿だってことに。本当のことを話しても信じてもらえない。かといって無理して生活したらなおのこと信じてもらえない。
とにかく自分の味方でいてくれる人がいない。
そう感じることが不安であり大変なことでした。
感情のコントロールができない
双極性障害の症状が顕著だった時、何が大変だったかというと、感情のコントロールができなかったことだと思います。正確には感情のコントロールができないという不安からくる精神状態が大変でした。
いつ息子に手を上げてしまうだろうか
いつ大声をあげて発狂してしまうだろうか
いつうつ状態になって寝たきりになってしまうだろうか
とにかく自分の体なのに「次」の瞬間どうなるかが何もわからないんです。自分自身のことなのに何もわからない。その状態を見て夫や息子がどう思うだろうか。それが不安で不安でたまりませんでした。
精神面だけではなく身体面にもあらわれる不調
双極性障害の不調は私の場合、精神面だけではなく身体面にもあらわれました。その代表的なものが「字が読めない」でした。
え?
と思われるかもしれません。字が霞んで、二重になって、全く何が書いてあるのかわからないんです。だから私は入院前の時期は電子レンジで温めることすらできませんでした。
私たちの周りには字があふれています。その時が全て二重にみえ、読めなくなるストレスを想像できますか?私は自分がそうなるまで全く想像もできませんでした。今でも体調が悪くなると本が読めなくなるのですが、そんな時に「絵本読んでー」と息子が持ってくるので、胸が苦しくて仕方がありません。
とにかく味方でいてくれた夫に感謝しかない
そんな私ですが、両親とも義両親とも疎遠になるなか、夫だけは味方でいてくれました。私が暴言を吐き、離婚だと騒ぎ、息子に手を上げても味方でいてくれました。そして自殺未遂後、入院を勧めてくれたのも夫でした。
夫が味方でいてくれなかったら、今頃私はどうなっていたでしょう。
私の場合、とにかく味方でいてくれた夫がいたからこうやって生きています。ですが、もし味方がいなかったら、無条件に信頼できる人がいなかったら、それほど双極性障害のお母さんにとって大変なことはないと思います。
子どもを可愛いと思えない
家事をやらなきゃ
でも体がついていかない
自分のことが自分でわからない
誰かそばにいてほしい
そんな心の声をただそばで聞いてくれる人がいるだけでどれだけ救われたでしょうか。夫という存在が今の私を生かしていると言っても過言ではありません。つまり、双極性障害で子育て中のお母さんが一番大変なことは「味方がいない」ということです。
双極性障害は名前の認知度も低く、理解してもらうのに時間がかかる病気です。そのため、お母さんが不調を訴えても「気の持ちようだ」と思ってしまうお父さんも多いはず。そこで第3者が書いているブログや記事を読んでもらうことでまずはどんな病気か知ってみませんか?
たった一人でいい。味方になってほしい。
あなたの奥さんはそう思っているはずです。