ママは双極性感情障害

双極性障害と付き合いながら起業するお母さんのブログ。

果たして精神病棟入院は良かったのか。退院した今考えて見た。

私は約1ヶ月半、精神科病棟へ入院していました。当時、息子は2歳。両家の実家とは疎遠で頼れるのは夫のみという厳しい状況でした。それでも入院を決断したのには理由がありました。子育てをしながら精神疾患を患っている方は私だけではないと思います。そしてその病気の性質から周りには相談できず、一人で抱え込んでいる人がいます。そんな一人でも多くの人に実際の入院生活がどのようなものだったのかお伝えし、治療方法の一つとして頭の片隅にでも留めておいてもらえたらと思い、今回私の体験を記すことにしました。少し長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです。

1.そもそも精神科の入院生活ってどんな感じなの?

そもそも精神科へ入院したことがない人からしたら、本当に未知の領域で、私は率直に怖かったです。どんな人が入院しているかもわからない、誰と話していいのかもわからない。人間不信になりそうでした。理由は事前情報が全くなく入院したから。後から聞いた話しでは見学もできたそうなのですが、「入院」と聞いて頭が真っ白になってしまい・・・事前準備が全くできていませんでした。

1.1閉鎖病棟へ入院。・・・正直怖い。

私は任意入院という自分の意思で入院するかたちをとって入院しました。精神科へ入院する人のほとんどがこの任意入院という方法です。そして病棟は「閉鎖病棟」。精神科への入院と全く縁のない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか。隔離室があってたまに奇声が聞こえて病棟に閉じ込められる。そんな感じでしょうか。私もそんなイメージでした(笑)入院するまでは。しかし、入院した第一印象は「静か!」でした。シーンとしていて人の歩く音しかしない。そんな感じでした。お部屋も4人部屋の窓側でしたが机もあり、快適に過ごせそうだなぁっと感じたのを覚えています。

1.2制限付きだけど散歩に行ける

入院して数日後、院内の散歩許可が出ました。「1日30分を2回まで。ただし看護師と1:1で散歩すること。」と書かれていました。最終的に一人で院外へ散歩に行くことも可能らしいですが、私は院内の散歩許可の後、退院となりました。人によるのでしょうね。最初は看護師さんの都合に合わせなければならなかったので週に1回とかの頻度でしたが、一人で散歩に行けるようになると徐々に回数も増えてきていい運動ができるまでになりました。1日1時間の散歩って結構な運動量ですよね。

1.3外泊・外出も許可が出ればOK

さらに体調が回復してくると外出・外泊の許可が出るようになります。病院によって異なりますが、私の病院では事前に許可をもらって外出するシステムでした。医師に許可をもらった時の感想としては比較的すんなり許可が出たなーって感じでした。入院してから約2〜3週間経ってからだったと思います。退院が近づいてくると、頻回に外泊し徐々に退院後の生活に慣らして行くこともあるそうです(私の場合は入院途中で夫が育児の過労から倒れそうになったので外泊を4泊してから退院となりました)。

1.4体調が良くなってきたら作業療法へ参加する

ちょうど外出の許可が出た頃、作業療法への参加を勧められました。作業療法はスポーツをしたり、手芸をしたり、塗り絵をしたり、楽器演奏をしたりする時間です。私は手先が不器用なのでスポーツをしていました。スポーツといっても入院中の方がほとんどなので、激しい運動ではなく休みたい時に休むことができました。頻度としては週3位。人によっては毎日行っていました。この時間が私には意外に気分転換になって気持ちも少しずつですが前向きになってきたのを覚えています。

2.入院治療のメリット

入院生活には数え切れないほどのメリットがありました。その中でも私が特にメリットだなぁと感じたのは以下の3つでした。

2.1ゆっくり休むことができる

私の場合、子育て中のため自宅ではゆっくり休むことができないということもあり入院になりました。実際、入院して見た感想として慣れるまでは全然寝付けないし安心しないし「家の方が良かった!!!」と思っていたのですが、慣れてしまうと快適で。ちょっと帰りたく無くなっていました(笑)

2.2料理しなくてもご飯が食べられる

病気の際、ご飯を用意しなくてもいいというのはこんなにメリットを感じるんだと入院するまでは知りませんでした。というか、入院直前は電子レンジの使い方すらわからなくなっていたので、ご飯にありつけるというだけで幸せを感じていました。その上、栄養も考えられていて、ご飯も美味しい(病院によるそうです)ので治療に専念できました。

2.3薬の管理がしてもらえる

私は薬の管理がとにかくできませんでした。ちょっとイライラしたことがあったらすぐに大量服薬してしまうし。かと思えば飲み忘れるし・・・本当に何もできない状態でした。そのため、薬の管理を徹底してもらえるのは非常に助かりました。まず、まとめてのめないですしね(笑)

3.入院治療のデメリット

そんな入院治療ですが、デメリットがないといえば嘘になります。いろんな人がいますし、お金だってかかります。そんな中、私の中で3つのデメリットが大きくありました。

3.1お金がかかる

みなさんの考えるデメリットの一番は「お金」ではないでしょうか。私もここが引っかかってなかなか踏み切れないでいました。申請をすれば限度額以上払わなくていいとわかっていても、民間の保険に入っていなければ手出しは月数万〜十数万。この金額を多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、負担があることは事実です。

3.2仕事を休まなくてはならない

仕事をしている場合、休職もしくは退職することになります。私はパート勤務だったため退職を選択しました(傷病手当金が受給できる状態だったため、退職後も申請して受給しています)。

3.3家族に負担がかかる

子育て中のお母さんは特に心配なのは「子ども」ではないでしょうか。入院は短くても1ヶ月くらいかかります。そのため、その1ヶ月間、こどもをどうしよう・・・私はそのことばかり考えていました。私は両家の実家とも疎遠のため、頼れるのは夫のみ。結局、日中は保育園、夫が定時で上がってきて息子を保育園に迎えに行く。と言うなんともギリギリの状態で入院生活を送っていました。本当に夫には頭が上がりません。

4.総括

4.1入院した感想。「入院して良かった」

結論として、私は入院治療を受けてよかったと思っています。大きな理由として「自分の力ではどうすることもできなかった」ということが挙げられます。外来治療を受けていても、大部分は家庭での生活であり、自分自身の力でなんとかしなければならないことが多くあります。その点、入院してしまえば何かあれば医師・看護師がそばにいてくれますし、食事も出てきて身の回りの世話もしてもらえる。本当に自分の体調の回復に専念できたからこそ、入院して良かったとおもえました。

4.2入院するまでの状態になっていたらデメリットはない

そもそも、入院するまで体調が悪化していたら身の回りのことすらできていないはずです。家族に迷惑がかかるから…お金がかかるから…と入院を先延ばしにしていた私ですが、結論、精神的におかしくなっている状態で自宅にいる方が大変だったそうです。なぜなら自殺を図ったから。夫は私が自宅にいる間、一瞬足りとも気が抜けなかったそうです。そんな状態になっていて、自分の力で治そうとしていた方がおかしかったのかもしれません。命と引き換えにできるデメリットなんてないと私は思います。

4.3勇気を出してSOSを出そう!

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私の場合、「助けて!」「もう私は精一杯なの!」と入院するまで言うことができませんでした。でも、きっと誰かに助けを求めていたら助けてくれていたに違いありません。実際「なんでこんなになるまで言わなかったの!」と友人数人から怒られました。そのくらい心配してくれる人がいるんです、周りには。だから勇気を出して、助けを求めてみましょう。そしたら事態は何かしら変わると思います。入院したことでそのことに気がつけただけで、私は幸せ者です。これからまだ治療は続きますが、無理せずあせらずぼちぼちと付き合っていきたいと思います。入院を考えている方の参考になれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。